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資産相続と事業承継

日本経済新聞社の昨日の記事。⇒(こちらクリック下さい

大塚家具の問題について、「創業者一族の資産相続と、事業継承は明確に分けて考えられなければならない」と最後の締めくくりで書かれている。僕も全くその通りだと思うし、ファミリービジネスをやっている人間であれば、当り前の事として持っている考え方である。会社のお金と、個人のお金は全く別。実力主義で、人望の厚い人間でなければ、跡継ぎにはできない。そんな思いを持って、谷田家も育てられてきている。「仕事と家族関係は全くの別物」。僕は、父のことを、会社で「大輔さん」と呼んでいたし、会社を離れてからもまだそんな風に呼んでいる事が多い。

ただ、今回の大塚家具のお話と同様、「資産相続」となった際に、あっという間に「仕事と家族関係は全く別物」と言えなくなる。どうやって相続をするのかは、「親」の意向だったり、「兄弟間」の同意が大切になっていく。タニタの事業承継は、父親の代では「うまくいった」と言えると思う。いろいろあったとは思うが、結果として世界一の体重計メーカーを作り上げた訳で、父の社長としての能力や人望ももちろん、その他の兄弟の支えがあったからこそ、これが達成できた。そして、これを支えたのは、創業者である祖父がやり続けた「家族会議」と考えている。それぞれの兄弟の役割や、資産相続について、2ヶ月に1回の話し合いを持ってやっていた。これは、「父親」としての意見をじっくりと聞き、また兄弟同士の性格や目標を互いに把握するために必要な準備期間ではなかったのか。こんな風に「仕事と家族関係」の両方を大切に構築することが、結局のところは事業承継の極意と僕は思う。そしてそのために、お互いの違いを把握して、コミュニケーション取り合うことが肝要だ。

今週は沖縄にて事業承継の講演をさせて頂くが、そこに自分の失敗や反省を踏まえて、伝えられることを全て伝えていきたいと改めて思った。

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