製薬会社様 リーダー研修・第2回(2026年5月18日|茨城県)

2026年5月18日、茨城県にて製薬会社様のリーダー研修、第2回を実施しました。

今回のテーマは【コミュニケーションの実践〜組織を活性化するために〜】です。

今回は私自身、さまざまな仕事が重なっており、なかなか研修準備だけに集中する時間を持ちづらい中で当日を迎えました。

一方で、事前の打ち合わせを通じて、参加者の皆さんの研修へのコミットメントをさらに高めるために何ができるのか、そして期待して参加してくださっている方々にどう応えていくのかを改めて考える機会がありました。

その中で今回大切にしたのが、【前回、参加者の皆さん自身から出てきた声に、きちんと応えること】でした。

結果として、この工夫は今回の研修の中でも非常に印象に残るものになりました。

目次

1. 第2回研修の概要と事前準備

今回の研修は、全6回で行っているリーダー研修の第2回でした。

前回は、成果の出るチームについて考えたり、チームを見るための「3つのポジション」などについて扱いました。

今回はその内容を振り返りながら、さらにコミュニケーションやチーム運営について考えていく構成です。

研修全体としては、

  • リーダーとしての役割の認識と実行力を高める
  • 自分自身への理解を深める
  • チーム運営のスキルを向上する

といった目的を置いています。

ただ、今回の準備では、用意していた内容をそのまま伝えるだけでは十分ではないと考えていました。

参加者の皆さんが「自分たちのための研修だ」と感じ、本気で取り組んでもらうために、もう一段工夫する必要があると感じていました。

2. 参加者の声を起点に研修をつくる

そこで今回取り入れたのが、前回の研修で参加者の皆さんから出ていた疑問や悩みに、改めて答える時間でした。

前回は、

  • 部下への仕事の任せ方はどうすればいいのか
  • 当事者意識をどうやって持ってもらうのか
  • 上司にも班員にも意見を言いやすい環境をどうつくるのか

といった声が出ていました。

そこで、それぞれの問いについて改めて自分なりに整理し、生成AIなども活用しながら考えをまとめ、資料として追加しました。

例えば「仕事の任せ方」については、単に作業を渡すのではなく、

【何を任せたいのか】

【なぜこの仕事をするのか】

【なぜあなたに任せるのか】

というところまで伝えていくことを扱いました。

また、当事者意識についても、命令によって持たせるのではなく、本人が自分で考えられる問いをつくっていくこと。

意見を言いやすい環境については、ただ「何でも言ってください」と伝えるだけではなく、リーダー自身の関わり方が重要であることなどを資料にまとめました。

今回この内容を加えたのは、参加者の皆さんからすると、

【自分たちが前回話したことを覚えてくれている】

【自分たちの疑問について、きちんと考えてくれている】

ということ自体が、研修へのコミットメントにつながるのではないかと考えたからです。

実際、研修終了後には、この部分の「資料が欲しい」という声が参加者の方から上がりました。

翌日、運営側の方に資料をお送りしたところ、大変喜んでいただくことができました。

やはり、こちらから「これは役に立つと思います」と提供するもの以上に、本人たちが「欲しい」と思ってくださったものには、大きな意味があるのだと感じました。

今回の研修で、とても印象に残った出来事の一つです。

3. ホームワークの振り返りと現場への接続

前回の研修後には、学んだことを仕事の中で実際に活用し、その気づきを記録してもらうホームワークをお願いしていました。

今回も、そのホームワークを振り返るところから研修を進めていきました。

実際にやってみてどうだったのか。

うまくいったことは何だったのか。

やってみたからこそ気づいたことは何だったのか。

最初に前回の皆さんの質問を取り上げたこともあり、その後の振り返りも比較的スムーズに進めることができたように思います。

研修の中だけで理解して終わるのではなく、現場で実際にやってみて、また研修に戻ってきて振り返る。

この往復を続けていくことは、今回の連続研修の中でも大切にしたい部分です。

4. 現状の課題を出し、解決策を考える

今回の大きなテーマの一つが、【現状の課題を改めて考えること】でした。

前回の実習から出てきていた課題には、

  • ヒューマンエラー
  • 業務の見える化
  • 業務分配
  • コミュニケーション
  • 情報共有
  • 発言のしづらさ
  • 当事者意識
  • 自主性・主体性
  • 報連相
  • スキル向上
  • トラブル対応

など、さまざまなものがありました。

これらを、

  • 業務改善
  • コミュニケーション
  • マインド
  • 教育

といった形に整理しながら、改めて自分たちの職場にある課題について話し合ってもらいました。

そして、課題を出すだけで終わるのではなく、そこから「では、どうすれば解決できるのか」まで考えてもらう時間を設けました。

他の人からも意見をもらい、質問しながら考えていく形にしたことで、皆さんがしっかり話をしている様子を見ることができました。

フォーマットとしては、非常に良くできたと思います。

5. もっと「本当の課題」に近づくために

一方で、今回の研修を振り返って、自分自身の課題として強く残ったこともあります。

それは、出てきた課題がどこか客観的で、まだ十分に具体的ではなかったことです。

話し合い自体はしっかりできていました。

ただ、

【本当に今、困っていることは何なのか】

【簡単には答えが出ないくらい、自分たちが悩んでいることは何なのか】

というところまでは、十分に入り込めなかったように感じました。

これは参加者の皆さんの問題というより、私自身の研修のつくり方、そして問いの持っていき方に、もう少し工夫できる部分があったのだと思います。

例えば、課題を考えるステップをもう少し細かく刻んでいく。

あるいは、すでに日常になりすぎて、

「まあ、こんなものだよね」

と諦めてしまっていることの中に、本当は変えたいことがないかを考えてもらう。

そうすることで、もっと参加者一人ひとりの実感に近い課題まで入っていけたのではないかと思います。

ここは今回の大切な振り返りとして、次回以降に活かしていきたいところです。

6. 長く研修を支えてくださった方との最後の時間

そして今回、私自身にとって特別だったことがもう一つありました。

この研修を10年近くにわたり、一緒に支えてくださっていた方が、翌月で会社を退職されることになっており、今回が最後の研修参加となりました。

研修中は後ろから見守ってくださりながら、途中では参加者の皆さんに向けてコメントもしていただきました。

長い間、この研修や参加者の皆さんを見続けてきたからこその、とても熱い思いが伝わってくる時間でした。

私自身にとっても、これまで一緒に研修をつくってきた時間を思い返しながら、その方の最後の研修をご一緒できたことは、とても思い出に残る大切な時間となりました。

7. 講師としての振り返り

今回の研修を振り返ると、一番大きかったのは【参加者の声を研修に反映すること】の意味を改めて感じられたことでした。

前回出てきた疑問に対して、こちらが真剣に考え、次の研修で返していく。

その内容を「欲しい」と言っていただけたことは、今回の研修を考える上でも、とても嬉しい反応でした。

一方で、現状の課題を考えるワークについては、さらに深められる余地があることも分かりました。

研修のフォーマットがうまく進むことだけではなく、本当に参加者の皆さんが困っていること、変えていきたいことにどこまで近づけるのか。

そのための問いやステップを、さらに考えていきたいと思います。

今回の資料では、リーダーシップについて振り返るだけでなく、チームの中で「目標を握り続ける」「動きながら課題を探し続ける」「相互にフィードバックし続ける」という3つの行動原理についても扱いました。

研修そのものについても同じように、実践しながら課題を見つけ、次に改善していくことが大切なのだと思います。

今回得たものを次回以降にしっかりと活かし、参加者の皆さんの成長により貢献できるよう、自分自身もさらにコミットしていきたいと思います。

8. 主催者・参加者への感謝

今回も研修の準備・運営をしてくださった皆様、本当にありがとうございました。

そして、前回からのホームワークに取り組み、今回も自分たちの職場について考え、話し合ってくださった参加者の皆様にも心より感謝しています。

皆さんから出てくる疑問や課題があるからこそ、私自身も次の研修をより良いものにするために考えることができます。

また、長年にわたりこの研修を支え、一緒につくってくださった方にも、改めて心より感謝したいと思います。

今回の時間から得たものを大切にしながら、次回以降も皆さんの成長に少しでも貢献できるよう取り組んでいきたいと思います。

ありがとうございました。

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この記事を書いた人

株式会社タニタの創業ファミリー。
同社の営業・新規事業・新会社立ち上げ、海外における役員経験を経て独立。株式会社タニタ前代表取締役社長の最も近くで、その経営学を学び、赤字企業だったタニタを成長させた「タニタの成功法則」を受け継いできた。

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