医療機関様 新人向けレジリエンス研修(2026年5月21日|東京都)

2026年5月21日、医療機関様の新採用者を対象としたレジリエンス研修を実施しました。

今回の研修は、全3回で実施するうちの初回となります。

テーマは【レジリエンス実践トレーニング】。

困難や逆境に直面した時の精神的な回復力であるレジリエンスについて、自分自身の状態に気づき、日常の中でセルフケアを行っていくための考え方や方法をお伝えしました。

内容そのものはこれまで行ってきた研修と大きくは変わりませんが、今回特に意識したのは【実施する時期によって、参加者の皆さんの状態は大きく違う】ということでした。

4月上旬に実施する研修と、実際に仕事が始まってしばらく経った5月に実施する研修。

同じ内容を伝えるとしても、届け方は変わってくると考えながら準備を進めました。

目次

1. 今回の研修の概要と事前準備

今回の研修は、新採用者の皆さんを対象としたメンタルヘルスセミナーとして行いました。

研修では、レジリエンスを【困難や逆境に直面した時の精神的な回復力】として捉え、レジリエンスは生まれ持った性格や資質だけで決まるものではなく、トレーニングによって高めていくことができるというところからお伝えしています。

その上で、

  • 自分の感情に気づく
  • ネガティブな感情から切り替える
  • 自分自身の物事の捉え方を知る
  • 自信をつける
  • 長所を活かす
  • 周囲のサポートを活用する
  • 出来事への意味付けや感謝を考える

といった内容を、7つのステップを通して扱いました。

今回も基本的な内容はこれまでと同じですが、事前準備では【今、この時期に参加する皆さんにどう届けるか】ということを特に考えました。

2. 5月だからこそ考えた参加者の状態

4月上旬に研修を行う時には、まだ実際の仕事に十分入りきっておらず、これから始まる仕事に対する期待や不安を持っている段階の方も多くいます。

一方、今回は5月21日。

すでに実際の仕事が始まり、職場でさまざまな経験をしている時期です。

そのため事前には、

【実際に仕事を経験したからこそ、レジリエンスの必要性を感じやすくなっているのではないか】

と考えていました。

一方で、仕事に入り始めたからこそ、すでに疲れやストレスを感じている可能性もあります。

そうした状態の中では、研修そのものに対して素直に気持ちを向けることが難しい方もいるかもしれません。

この両方を想定しながら、どのような言葉で、どのような順番で伝えれば受け取ってもらいやすいのかを考えて準備しました。

3. レジリエンスを「今の自分」に結びつける

今回の資料では、研修の早い段階で、

【働き始めて、どんな変化がありましたか?】

という問いを置きました。

また、新社会人になって感じている希望や心配についても振り返ってもらう構成にしています。

大切にしたかったのは、レジリエンスを単なる知識として学ぶのではなく、【今の自分自身に関係するもの】として受け取ってもらうことでした。

実際に働き始めた今だからこそ感じていることがある。

そこで生まれる感情やストレスもある。

その自分自身の状態にまず気づくことが、セルフケアにつながっていくと考えています。

研修では、ネガティブな感情そのものを問題とするのではなく、それを繰り返し考え続けてしまうことについても扱いました。

そして、自分の感情に気づき、そこから適切に切り替えていくことや、同じ出来事であっても自分がどのように捉えているかによって感情が変わることなどを、実習も交えながら考えてもらいました。

4. 当日の会場の空気と参加者の反応

実際の研修では、皆さん本当に真剣に取り組んでくださいました。

クライアント様との関係もありますので、具体的な様子やアンケート内容について詳しく書くことは控えますが、研修後には【この時期に受けることができて良かった】という趣旨の声もいただきました。

これは今回、事前に考えていたこととも重なる部分でした。

仕事を始める前に知っておくことにももちろん意味があります。

一方で、実際に仕事を経験し、少しずつ大変なことやストレスを感じ始めたからこそ、

「これは自分に必要なことかもしれない」

と感じられることもあるのだと思います。

そういう意味でも、今回の時期に実施できたことには大きな意味があったように感じました。

5. この時期にレジリエンスを伝える意味

今回の研修を通して改めて感じたのは、レジリエンスを学ぶ目的は、ただ「ストレスに強い人になる」ということではないということです。

レジリエンス力を高めていくことで、まず今の自分の状態に気づく。

そして、自分自身をケアすることを意識できるようになる。

今回の研修でも、そのための具体的な方法として7つのステップをお伝えしました。

これらをすべて一度に完璧にできるようになる必要はありません。

何か大変なことがあった時に、

「そういえば、研修でこんなことをやったな」

と思い出してもらえる。

そして、その中の一つでも日常の中で使ってもらえる。

その積み重ねが、一人ひとりが健康に働き続けることにつながっていけば嬉しく思います。

6. 講師としての振り返り

今回改めて感じたのは、【同じ研修であっても、実施する時期によって伝え方を変える必要がある】ということでした。

4月上旬と5月下旬では、参加者の皆さんが経験していることも、抱えている気持ちも違います。

内容が同じだから同じように伝えるのではなく、

【今、目の前にいる人たちはどのような状態なのか】

を想像しながら準備すること。

そして、その状態に合わせて言葉や伝え方を考えること。

これは今後も大切にしていきたいと思います。

今回の研修が、一人でも多くの方に届き、それぞれの方が健康に、そして安心して大切な仕事を続けていくための一つの支えになっていれば、とても嬉しく思います。

今回が全3回のうちの初回となりますので、今回感じたことも次の研修へ活かしていきたいと思います。

7. 主催者・参加者への感謝

今回の研修に真剣に取り組んでくださった参加者の皆様、本当にありがとうございました。

また、研修の準備から当日の運営まで、さまざまな形でサポートしてくださった皆様にも心より感謝しています。

新しい環境の中で、それぞれがさまざまな経験をされている時期だと思います。

今回お伝えしたレジリエンスの考え方や実践方法が、必要な時にふと思い出され、自分自身を支えるものの一つになっていれば嬉しく思います。

参加いただいた皆様、そして支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。

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この記事を書いた人

株式会社タニタの創業ファミリー。
同社の営業・新規事業・新会社立ち上げ、海外における役員経験を経て独立。株式会社タニタ前代表取締役社長の最も近くで、その経営学を学び、赤字企業だったタニタを成長させた「タニタの成功法則」を受け継いできた。

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