製薬会社様 リーダー研修・第3回(2026年6月24日|茨城県)

2026年6月24日、茨城県にて、製薬会社様のリーダー研修・第3回を実施しました。

今回のテーマは、これまでに引き続き【コミュニケーションの実践〜組織を活性化するために〜】です。

全6回の研修も3回目。

参加者の皆さんにとって研修そのものに少し慣れてくるタイミングでもあるからこそ、今回はこれまでより少しストレッチしてもらい、自分自身の課題を見つけ、実際にチャレンジしていくような時間にしたいと考えて準備しました。

そのために私自身が特に時間を使ったのが、参加者の皆さんが提出してくださったホームワークを一人ひとりしっかり読むことでした。

皆さんが何を考え、何に悩み、どんなことに挑戦しようとしているのか。

そこを想像するところから、今回の研修をつくっていきました。

目次

1. 第3回研修の概要と事前準備

今回の研修を考える上で一つ意識していたのが、【3回目】というタイミングでした。

良い意味でも悪い意味でも、参加者の皆さんが研修そのものに慣れてくる時期です。

だからこそ、ここで少しストレッチしてもらいたい。

自分自身の課題を見つけ、何かにチャレンジする。

そして、そのチャレンジに対して周囲からフィードバックを受ける。

さらに、実際にやってみてうまくいったことを実感する。

そんな流れをつくることが、今後の研修への取り組みや、実際の現場での行動にもつながっていくのではないかと考えていました。

今回も、研修を一緒につくっているコーディネーターの方と相談しながら、

「どのような展開にすれば、皆さんにとってより意味のある時間になるのか」

を考えて当日の構成をつくりました。

2. 一人ひとりのホームワークから研修を考える

今回、準備の中で特に大切にしたのが、参加者の皆さんが提出してくださったホームワークを読むことでした。

私自身、研修をつくる時には、

【参加者の皆さんへの思い】

そして、

【一緒に研修をつくっている仲間への思い】

が大きな原動力になります。

そのため、スライドをどう説明するか、コンテンツをどう見せるかということより前に、

  • 皆さんは今、何を考えているのか
  • 何に悩んでいるのか
  • どんな課題を持っているのか
  • 私にどんなことができそうなのか

ということを、一人ひとりについて考えました。

ホームワークを読みながら、その方が実際に職場で仕事をしている様子までなるべくイメージする。

そして、

「この人には今回の内容のどこが役に立つだろう」

「この人のこの課題には、どんな問いが必要だろう」

ということを考える。

今回は、この部分にしっかり時間を使いました。

研修資料を準備することももちろん大切ですが、その手前にある【誰のためにこの研修をするのか】という部分を、改めて大切にできた準備だったように思います。

3. リーダーシップ行動を学び合う

当日はまず、リーダーシップ行動について自分自身を振り返るところからスタートしました。

ここで大切にしたのは、単にチェックリストに点数をつけて終わらないことです。

自分の中で点数が高かったところについては、

【具体的にどんなことをしているから、その点数になったのか】

を他の人に伝えてもらう。

逆に、点数が低かったところについては、

【他の人はどんなことをしているのか】

を聞き、ヒントをもらう。

同じ職場で働く皆さんだからこそ、それぞれがすでに持っている経験や工夫そのものが、他の人にとっての教材になります。

自分ができていることを言葉にすることにも意味がありますし、自分が苦手としているところについて誰かから学ぶことにも意味があります。

【教えてもらう研修】だけではなく、参加者同士で【学び合う研修】にしていく。

今回も、その部分を大切にしました。

その後は、前回から取り組んでもらっていたホームワークについても振り返りました。

研修で考えたことを一度現場へ持ち帰り、実際にやってみる。

そして、次の研修でまた振り返る。

この繰り返しを通して、少しずつ実践につなげていければと思っています。

4. 質問を使って相手から引き出す

今回扱った大きなテーマの一つが【質問】でした。

リーダーになると、つい自分から答えを伝えたり、アドバイスしたりしたくなることがあります。

一方で、質問することで、相手が持っている情報や考えを引き出すこともできます。

今回は、

  • 「具体的には?」
  • 「なぜ?」「どうして?」
  • 「他には?」

という問いの方向も確認しながら、質問について考えてもらいました。

さらに、クローズドクエスチョンとオープンクエスチョンについても扱いました。

答えがある程度限定される質問。

自由に考えて答えられる質問。

どちらが良い、悪いということではなく、

【何のためにその質問をするのか】

を考えて使うことが大切です。

例えば、後輩から、

「少し問題があって、作業が遅れています」

と言われた時。

「どのくらい遅れているの?」

と具体的な状況を確認することもできます。

「どうして遅れてしまったの?」

と相手の考えや捉え方を聞くこともできます。

「他に困っていることはない?」

と、まだ見えていないことを探すこともできます。

参加者の皆さんにも、実際の状況をイメージしながら、

「自分ならどんな質問をするのか」

をグループで考えてもらいました。

同じ状況を見ても、出てくる質問は人によって違います。

その違いを知ること自体も、非常に良い学びになったように思います。

5. ロールプレイでフィードバックを実践する

後半では、フィードバックについて実践的に学んでもらいました。

今回は、同じチームで働く先輩と、2歳年下の後輩という設定です。

後輩は、仕事について確認すると、

「やっています」

と答えています。

しかし、以前にも締切直前になって資料が完成していなかったことがあり、今回も進んでいる形跡が十分に見えない。

先輩として状況を確認するとともに、同じことが繰り返されないよう話し合いたい。

そんな状況を設定しました。

基本は3人一組です。

  • 先輩役
  • 後輩役
  • 二人のやり取りを見ながらフィードバックする役

に分かれて、実際に会話してもらいました。

先輩役は、先ほど学んだクローズドクエスチョンやオープンクエスチョンも意識しながら、後輩から状況や考えを引き出していきます。

後輩役は、単に質問に答えるだけではありません。

「その質問をされて、自分はどう感じたのか」

というところについてもフィードバックします。

さらに、やり取りを見ていた人からも、

「この質問はこう感じた」

「ここは良かった」

「こういう聞き方もできたのではないか」

とフィードバックを受けます。

今回面白かったのは、【フィードバックする人に対しても、さらにフィードバックが入る】という構造ができたことでした。

人に何かを伝える。

それに対して、自分自身も他の人から意見をもらう。

そうすることで、フィードバックをする練習だけではなく、【フィードバックを受ける練習】にもなったように思います。

リーダーとして人に何かを伝える機会は増えていきます。

同時に、自分自身も周囲から学び続ける必要があります。

そういう意味でも、今回のロールプレイは良い実践の場になったように感じました。

6. 講師としての振り返り

今回の研修を振り返ると、3回目だからこそ、少しずつ【知ること】から【実際にやってみること】へ比重を移していけた回だったように思います。

質問について学んだら、実際に質問してみる。

フィードバックについて学んだら、実際に伝えてみる。

そして、自分の関わり方について他の人からフィードバックを受ける。

こうした実践を重ねることで、

「分かった」

だけではなく、

「自分はこういう時にこうなりやすい」

「この聞き方だと、相手にはこう伝わるんだ」

という気づきにつながっていくのだと思います。

また、今回の準備では、参加者の皆さんのホームワークを一人ひとり読み込むことにかなり時間を使いました。

振り返ってみても、そこは大切にして良かったと思っています。

研修を良いものにしたいという気持ちは、資料を増やすことだけではありません。

目の前の人を知ろうとすること。

その人が何に悩んでいるのかを想像すること。

そして、今の自分に何ができるのかを考えること。

そこから研修をつくっていくことを、これからも大切にしたいと思います。

今回の研修での実践を現場に持ち帰っていただき、そこからまた新しい課題や気づきが生まれてくることを楽しみにしています。

7. 主催者・参加者への感謝

今回も、一生懸命研修に取り組んでくださった参加者の皆様、本当にありがとうございました。

ホームワークに取り組み、自分自身のことを振り返り、さらに研修の中でも実際に質問したり、フィードバックしたりすることに挑戦してくださったからこそ、今回の時間をつくることができました。

また、今回も研修の内容や進め方について一緒に考え、当日を支えてくださったコーディネーターをはじめとする運営の皆様にも心より感謝しています。

回数を重ねるごとに、皆さんが少しずつ学んだことを実践し、そこからさらに次の学びにつなげていけるよう、私自身も一回一回の研修にしっかり向き合っていきたいと思います。

参加者の皆様、そして研修を一緒につくり支えてくださっている皆様、本当にありがとうございました。

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この記事を書いた人

株式会社タニタの創業ファミリー。
同社の営業・新規事業・新会社立ち上げ、海外における役員経験を経て独立。株式会社タニタ前代表取締役社長の最も近くで、その経営学を学び、赤字企業だったタニタを成長させた「タニタの成功法則」を受け継いできた。

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