製薬会社様 管理職研修・第1回(2026年7月31日|茨城県)

2026年7月31日、茨城県にて製薬会社様の管理職研修・第1回を実施しました。

今回から始まる管理職の皆さんを対象とした研修です。

第1回ということで、内容をお伝えすることと同じくらい、これから継続して学んでいくための【場をどうつくるか】を大切にしました。

以前、私の研修を受けてくださった方もいれば、今回初めてお会いする方もいます。

そうした異なる背景を持った皆さんが、安心して参加しながらも、管理職としてしっかりと自分自身に向き合える時間にすることを意識して進めました。

目次

1. 第1回だからこそ大切にした場づくり

今回、最初に意識したのは【効果的な場をつくること】でした。

参加者の中には、かなり以前に私の研修を受けてくださった方もいれば、今回が初めてという方もいらっしゃいました。

長く研修に関わらせていただいているからこその関係性や信頼感は、とてもありがたいものです。

一方で、それを前面に出しすぎてしまうと、初めて参加する方にとっては「自分だけ知らない」という感覚につながってしまう可能性もあります。

そのため、これまでの関係性も大切にしながら、初めての方にも自然に入っていただけるよう、そのバランスを意識して自己紹介や研修の説明を行いました。

今回の研修では、

  • 管理職としての実行力を高める
  • 自分自身への理解を深める
  • マネジメントスキルを向上する

ということを大きな目的に置いています。

ただ、知識を一方的にお伝えするだけではなく、実際の職場で使える学びにしていくことを大切にしました。

2. まずは「この研修で得たいこと」を聞く

研修の早い段階で取り入れたのが、

【この研修で得たいことは何ですか?】

という問いです。

参加者同士で話し合っていただきながら、それぞれが今回の研修に何を期待しているのかを共有してもらいました。

もちろん、参加者の皆さん自身に研修の目的を考えていただく意味もあります。

同時に私にとっても、皆さんが今どのようなことに関心を持ち、何に悩み、何を持ち帰りたいと思っているのかを知る大切な情報収集の時間でもありました。

研修をこちらが用意した内容だけで進めるのではなく、目の前の皆さんが何を必要としているのかを確認しながら進めていく。

第1回だからこそ、この時間を最初に設けたことは良かったと思います。

3. 管理職の大変さに寄り添うところから

今回、もう一つ意識したのが、最初から参加者の皆さんにプレッシャーをかけ続けるような研修にしないことでした。

管理職には、本当にさまざまな役割が求められます。

自分自身の仕事を進めながら部下を育成し、現場と経営の間に立ち、多様なメンバーに対応し、評価やフィードバックを行い、成果も求められる。

そこで今回は、管理職を対象にした調査結果なども使いながら、日々の業務量や管理職が抱えやすい悩みについてご紹介しました。

例えば、

  • 管理職という役割そのものへの不安
  • 経営と現場との間での難しさ
  • 多様なメンバーへの対応
  • 部下への指導やフィードバック
  • 業務改善に十分な時間を取れないこと
  • 成果を求められる中での戦略づくり

などです。

「こういうことで悩んでいるのは、自分だけではない」

そう感じていただくことも大切だと思いました。

まずは皆さんが置かれている状況に寄り添う。

その上で、「では、その中で何ができるのか」を一緒に考えていく。

そんな順番を意識しました。

4. 部下の成長を支える2つの軸

そこから、研修の中心テーマである【部下の成長を支えるマネジメント】へと入っていきました。

部下育成について考える際の視点として、今回は「経験軸」と「ピープル軸」という2つの軸を紹介しました。

一つ目の経験軸は、

【その人に必要な経験が足りているか】

という視点です。

人が成長するためには、実際の仕事の中で経験することが欠かせません。

ただ、今の能力で簡単にできる仕事だけを続けていても、なかなか大きな成長にはつながりません。

少し背伸びをすればできる。

多少の不安はあるけれど、それ以上に「やってみたい」という気持ちが持てる。

そうした【ストレッチする経験】をどのようにつくるのかを考えていただきました。

もう一つがピープル軸です。

人は仕事だけから学ぶのではなく、周囲の人たちとの関わりの中でも育っていきます。

  • 仕事のやり方を教えたり、助言したりする
  • 振り返りを促し、客観的な意見を伝える
  • 励ましたり、認めたり、感情面を支える

こうしたさまざまな関わりが、部下の成長を支えていきます。

管理職本人だけですべてを抱えるのではなく、部下にどのような経験をしてもらい、誰と関わってもらうのか。

育成を少し広い視点から考えていただく時間になりました。

5. 1on1と「3つの質問」を実践する

その上で、今回は1on1ミーティングについても扱いました。

1on1は、上司が一方的に指示を伝える時間ではなく、基本的には【部下のための時間】です。

目の前の部下に関心を持ち、話を聞き、対話を通してその人の成長や次の行動につなげていく。

そのためには、上司が答えを持って話し続けるのではなく、相手の話を丁寧に聞いていくことが重要になります。

そこで、対話を深めるためのシンプルな「3つの質問」を紹介しました。

  • 「具体的には?」
  • 「なぜ?」「どうして?」
  • 「他には?」

「具体的には?」と聞くことで、分かったつもりにならず、状況をもう少し詳しく知る。

「なぜ?」「どうして?」と聞くことで、その人がどのように出来事を捉えているのか、その背景や価値観を知る。

「他には?」と聞くことで、一つの話だけにとらわれず、もう少し広く状況を見ていく。

非常にシンプルな問いですが、意識して使うことで、会話の質は変わっていきます。

また、

  • 先に自分の意見を言わない
  • 沈黙をすぐに埋めない
  • 相手の言葉を待つ
  • とにかく聞き、受け取る

といったことも、1on1を行う上で大切なポイントとしてお伝えしました。

6. あえて難しい問いにも向き合っていただく

今回、私自身の中で一つチャレンジしたことがあります。

これまで10数名ほどの参加者がいる研修では、全員の前で難しい問いを投げかけ、答えに詰まってしまうような状況をなるべくつくらないよう、安全寄りに設計することも多くありました。

ただ、今回は管理職の皆さんを対象にした研修です。

そこで、少し難しい問いにも、あえてしっかり向き合っていただくことにしました。

例えば、

【あなたにとって、マネジメントとは?】

という問いです。

簡単に正解を出せるものではありません。

だからこそ、自分の言葉で考えていただく意味があります。

さらに、

【自分のマネジメントの現状と課題】

【自分が課題にしている部下について】

と、徐々に実際の職場に近いテーマへと対話を進めていきました。

学んだ質問を使いながら、お互いに話を聞き、考えを深めていただく。

今回は、参加者の皆さんに一歩踏み込んでいただき、全体の場でもしっかりと発言していただく形を取れたことが良かったと感じています。

7. 講師としての振り返り

今回の第1回を振り返ると、まずは場づくりを大切にしながら、その中で少しずつチャレンジの度合いを高めていくことができたように思います。

最初は参加者の皆さんの状況や研修への期待を聞く。

管理職が置かれている状況にも寄り添う。

その上で、部下育成や1on1について学び、最後は自分自身のマネジメントについて言葉にしていただく。

この流れは、今回の参加者の皆さんに合った形になったのではないかと感じています。

また、これまで以上に、参加者の皆さん自身に考え、発言していただくことにもチャレンジできました。

研修で知識を得るだけではなく、

「自分にとってマネジメントとは何なのか」

「自分は今、どんなマネジメントをしているのか」

を自分の言葉で考えることは、とても大切だと思っています。

今回の最後には、実際に部下との1on1を実践していただくことを次回までの課題としました。

研修で学んだことを現場で試し、その経験をまた次の研修に持ち寄る。

そうやって少しずつ実践を重ねていくことで、この研修をより意味のあるものにしていければと思います。

第2回で皆さんがどのような経験を持ち寄ってくださるのか、今から楽しみです。

8. 主催者・参加者への感謝

今回、この管理職研修を一緒につくってくださった主催者の皆様、運営を支えてくださった皆様、本当にありがとうございました。

そして、第1回からさまざまな問いに向き合い、自分自身のマネジメントについて考え、言葉にしてくださった参加者の皆様にも感謝しています。

長く関わってくださっている方も、今回初めて参加してくださった方もいる中で、皆さんが一緒になって対話してくださったことが、これからの研修につながる大切なスタートになったように感じています。

ここから実際の職場で1on1にも取り組んでいただき、その経験を次回また一緒に振り返っていければと思います。

第2回も、皆さんのマネジメントや部下の成長に少しでも役立つ時間になるよう、しっかり準備して臨みたいと思います。

今回も貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。

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この記事を書いた人

株式会社タニタの創業ファミリー。
同社の営業・新規事業・新会社立ち上げ、海外における役員経験を経て独立。株式会社タニタ前代表取締役社長の最も近くで、その経営学を学び、赤字企業だったタニタを成長させた「タニタの成功法則」を受け継いできた。

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