商工会議所青年部様講演会(2025年12月12日長野県)

2025年12月12日、長野県にて、商工会議所青年部の皆様向けに講演の機会をいただきました。
タイトルは 「変革する時代における成功法則 〜タニタで学んだ世界一への“経営の秘訣”〜」。
今回は 2時間 という長めの枠をいただいたことで、普段は早口で通り過ぎてしまいがちな部分も、立ち止まりながら丁寧にお伝えできた時間になりました。
目次
- 講演会の振り返り
- 当日の進行とエピソード
- 参加者の反応と質疑応答
- 講師としての振り返り・今後の工夫
- 参加者・主催者への感謝
1. 講演会の振り返り
まず、正直に言うと「遠かった」です。
新幹線で長野まで行き、そこからバスでさらに2時間。なかなかの移動でした。
ただ、偶然にも 半年前の6月にこちらを訪れていた こともあり、「まさかこんなに早くもう一度来ることになるとは」と、ご縁を強く感じる訪問にもなりました。
参加者の皆様は、後継者育成・事業承継に関わる立場の方が多く、
「自社の成功をどう引き継ぎ、未来に向けてどう使っていくか」
を一緒に考える場として設計しました。
2. 当日の進行とエピソード
今回お伝えした柱は、大きく3つです。
- 赤字からの脱出(マインドセット/土台)
- 体脂肪計を創る(本質を見極める/革新)
- 社員食堂の誕生(価値観/こだわり)
① マインドセット:赤字を乗り越え、世界一を描く力
最初は「マインドセット」の話から入りました。
先代が赤字の時代をどう乗り切り、“世界一”を目標に掲げて実行したのか。
特に私が強調したのは、
- 楽観的に目標を描き
- 現実的・悲観的にプロセスを考え
- 楽観的に実行する
という「目標設定と実行」の考え方です。
ここに関連して、ポジティブ心理学の考え方や、
日々のトレーニングとしての 「3つの良いこと」(就寝前に良かったことと自分の貢献を書く)も紹介しました。
② 本質と行動:体脂肪計を生んだ“行動の習慣”
次に、体脂肪計の誕生に至るプロセスを通じて、
「本質を見極め、行動する」ための視点を共有しました。
その中で、イノベーションを起こす経営者に共通する行動習慣として、
- つながる
- 質問する
- 関連付けて考える
- 実験する
- 観察する
という切り口も扱いました。
③ 価値観:社員食堂は“こだわり”から生まれた
最後は社員食堂のエピソードを通じて、
「何を大切にするか(価値観)」が経営を動かす話へ。
さらに、参加者の皆様が自分の価値観を持ち帰れるよう、
“こだわり(ビリーフ)”を言語化するワークの考え方も紹介しました。
3. 参加者の反応と質疑応答
2時間の枠だったので、途中で隣の方と話していただく時間も入れました。
「自分の会社に置き換える」時間が入ると、理解の深さが変わる感覚があります。
質疑応答では、主に以下のようなテーマが出ました。
Q1:採用と育成について
採用・教育の両面での問いをいただき、
タニタの先代が得意としていた「他者のリソースを使って学ぶ」姿勢を紹介しました。
- 自分が分からない領域は、経験者を招いて短期集中で学ぶ
- 出張中も徹底的に同行し、振り返りまで含めて吸収する
- “既存の育成制度”というより、チャレンジ空間そのものが育成になっていた
という話を、具体例を交えてお伝えしました。
Q2:若手経営者へのメッセージ
「本来なら熱いメッセージで締める場面」だったかもしれませんが、
私はどうしても “成長の枠組み” を残したくなり、残り時間が少ない中でも成長理論の話を入れました。
後継者として必死だった頃、
「どう成長すればいいかの指針がなく、焦っていた」経験が自分にはあります。
だからこそ、少しでも“考える枠組み”があれば、難しいことも噛み砕けてゴールが見えやすくなる。
その感覚を持ち帰ってほしい、という思いでした。
4. 講師としての振り返り・今後の工夫
今回、改めて良かったのは「2時間」という長さを活かせたことです。
- 早口で通り過ぎず、丁寧に説明できた
- 隣同士の対話を挟むことで、“自分ごと化”が進んだ
- 「何を引き継ぐか」だけでなく、「どう引き継ぐか」まで一緒に考える設計ができた
一方で、最後のメッセージの作り方はまだ磨けるとも感じています。
“役に立つ枠組み”を渡すのか、“熱”で背中を押すのか。
ここは次回以降、場の空気と残り時間も踏まえて、より良いバランスを探っていきたいです。
5. 参加者・主催者への感謝
講演後は、名物のお肉ということで、しゃぶしゃぶをご一緒させていただきました。
美味しい食事とともに、皆様のリアルなお話を伺えた時間がとても充実していました。
さらに翌日、私は一人でホテルから戻るつもりだったのですが、
主催者の方がわざわざお見送りに来てくださり、別れ際に お水とお茶を2本 手渡してくださいました。
この心遣いも含めて、とても温かい記憶として残っています。
ご参加いただいた皆様、そして準備・運営に尽力くださった主催者の皆様に、心より感謝申し上げます。
本当にありがとうございました。