経営者団体様主催講演会（2025年10月28日｜福島県）
講演会の振り返り
2025年10月28日、福島県会津若松にて、経営者団体様主催による講演会「タニタ創業家が語る事業承継」を行いました。約100名の経営者・後継者・支援者の方々にご参加いただき、「事業承継」をテーマに、実体験に基づいたお話をさせていただきました。
参加者の中には、事業を譲る立場の方、引き継ぐ立場の方、そしてその両者を支援する方々もいらっしゃいました。
それぞれの立場の方々に何か一つでも持ち帰っていただけるよう、思いを込めてお伝えしました。
講演準備の段階では、毎回行っているペルソナ設定を丁寧に行い、「この方々は何を知りたいのか」「どんな言葉が届くのか」を徹底的に考えました。ペルソナを思い描くことで、自分自身の中に「この人に伝えたい」という気持ちが立ち上がり、より熱を持って講演に臨むことができます。
講演はまさに“一期一会”。誰が聞いてくださるか分からないからこそ、想像を通じて相手に心を寄せる準備を大切にしています。
参加者の学びと反応
事業承継というテーマは、単なる「経営のバトンタッチ」ではなく、価値観や思いの継承が中心であると感じています。今回もその核心をお伝えしながら、タニタ創業家である自分自身の体験をもとに、成功も失敗も包み隠さずお話しました。
- 事業承継のリアル
理想的な「きれいな承継ストーリー」ではなく、実際に経験した葛藤やすれ違いを交えながら、
「何を守り、何を変えるか」という本質に迫りました。 - 価値観の継承
経営の現場で起こる“世代間ギャップ”をどう乗り越えるか。
ChatGPTとの事前の対話をきっかけに、「苦労をさせたい」という親心の裏側にも価値観が潜んでいるという視点を共有しました。
これにより、参加者の方々から「自分自身の価値観を見直す良い機会になった」という声をいただきました。 - 強みを活かす経営
講演の中では、私の仲間が開発に関わるVIA強みツールも紹介し、
「自社の強みをどう見つけ、どう活かすか」というヒントを実例とともに解説しました。
質疑応答では、「コアウェルという社名に込めた思い」や「強みを組織で活かす具体的方法」について質問をいただき、参加者の皆さんの真剣な眼差しに、講師としても大きな喜びを感じました。
講師としての振り返り・今後の工夫
今回の講演では、スライド資料のバージョンアップにも力を入れました。
話す順序や構成を一から見直し、自分の思いをより自然に乗せて話せるよう工夫しました。
その過程で、「もっとこう伝えたい」「この部分を深めたい」という気づきが多く得られ、
講演を重ねるごとに内容が進化していく実感を得ています。
また、価値観のテーマについては、今後さらに深めていきたいと感じました。
「親心」「苦労」「成長」といった言葉の背景にある心理を掘り下げることで、
事業承継の本質をより立体的に伝えられるようになると確信しています。
参加者・主催者への感謝
講演後には、主催者様のご厚意で会津若松の名物・馬刺しと地酒をいただく機会をいただきました。
これが本当に絶品で、人生で一番おいしい馬刺しだったかもしれません。
心温まる時間を共にしてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。
ご参加くださった皆さま、そして経営者団体の皆さま、
本当にありがとうございました。
会津という地の豊かな人情と歴史を感じながら、事業承継の未来を共に考えることができたことを嬉しく思います。
