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2014.12.11 事業承継, 講演会

公開講演会「教科書に載っていない経営論 ― 起業、事業継承、株主と経営。会社はいったい誰のものなのか? ― 」

昨日は立教大学にて講演会。父も私も立教小学校から大学までお世話になっている母校。とても嬉しい講演会だった。通常は、中小企業の経営者・マネジメント層に講演が多くて、「経営」もしくはそこに「健康管理」の内容を盛り込むことが多いのだが、今回のタイトルは異色。

ソーシャルアントレプレナーの先駆者として活躍するピースマインド・イープ社の荻原さんと、クラウドソフトウェアベンダー、ウェブインパクトの高柳さんとのディスカッションによってお話を進めていく。
会社は株主のもの、という結論は出ている訳だが、ステークホルダーの物だったり、公器と言われたり、社会のために存在するから社会のものという意見もある。僕自身は、株式会社タニタの一株主であり、創業ファミリーという立場から、一個人としての意見として、お話をさせて頂いた。

タニタという会社が仮に上場していて、短期的な利益を株主が求めていたとしたら、現在の社員食堂や体脂肪計はできていなかったと僕は思う。そもそもの「ヘルスメーター」だって、10年かかってやっと市場に出せたという話も聞いているし、体脂肪計を生み出した「ベストウェイトセンター」も数億円の投資をして、赤字の事業をやる中で産み出されたもの。「タニタの社員食堂」も、書籍が出るまで10年以上、金銭的な利益を産まないままにやり続けていた。当時の経営者の決意や経営陣の信頼やサポート無しには産まれなかったものであって、谷田五八士(祖父)・谷田大輔(父)のリーダーシップとも言えるし、ある意味では家族経営だから出来たこととも思える。

そのお話をした事もあり、最後のご質問にて、タニタ社は経営を家族以外の方がやる可能性もあるのか?という趣旨のご質問も頂いた。改めて、一株主としての個人的な意見として、と前置きしつつ、「ある」と答えさせて頂いた。創業家は投資家となり、経営自体よりも、経営が出来る人を見る目を磨くことが大切。また、現状取締役に女性がいないが、本来男女ともに優秀な方が世の中にはいらっしゃる訳で、女性の取締役を選出しようという目標ではなく、優秀な人が選出される仕組みを作って、自然と取締役などに女性が選出されるような状態が望ましいと思う、とお話させて頂いた。

ディスカッション形式にて、特に落とし所を決めた訳でもなく、自分から出てくるものを信じてお伝えする形だったが、司会をして下さった高柳さんのまとめ方も素晴らしく安心してお話させて頂いた。また1998年にメンタルヘルスで創業された荻原さんには、改めて尊敬の念を抱き、自分にとっても非常に勉強になる講演会であった。

左から、高柳さん、荻原さん、谷田。

左から、高柳さん、荻原さん、谷田(講演終了後の写真)

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