都内私立医大病院レジリエンス研修(2026年4月4日|東京都)

2026年4月4日、東京都内の私立医大病院にて、新採用者の皆様を対象としたレジリエンス研修を実施しました。今回は4年連続でご依頼いただいている機会でもあり、新人の看護師の方々、そして管理部門等で新たに入職された方々に向けて、レジリエンス実践トレーニングをお届けしました。

今回は継続中の研修でもあるため、内容の詳細にはあまり触れず、振り返りとして記録を残したいと思います。


目次

  • 講演会の概要と事前準備
  • 当日の会場の空気と進行
  • ペルソナ設定と伝え方の工夫
  • 参加者の反応と変化
  • 講師としての振り返り
  • 主催者・参加者への感謝
目次

1. 講演会の概要と事前準備

今回は、新採用者の皆様に向けたメンタルヘルスセミナーとして、レジリエンスをテーマに研修を行いました。資料の冒頭でも、レジリエンスを「困難や逆境に直面した時の精神的な回復力」と位置づけており、今の時代に必要な土台として扱っています。

最近こうした研修を作る上で、特に大事にしているのは【ペルソナをしっかり考えること】です。どんな方々が参加し、今どんな状態にあり、これからどんな出来事に出会う可能性があるのか。そこを具体的に想像しながら、自分がその方々にどう貢献したいのか、どう役に立ちたいのかを丁寧に立ち上げていくことを大切にしています。

知識を伝えること自体は、以前よりもずっと容易になってきたと感じます。ですが、だからこそ、参加者の皆様にどんな言葉をかけるのか、どんな意味づけで届けるのかがより大切になっているように思います。自分の中で、参加者の皆様への思いが明確になるほど、研修そのものもより良いものになっていく感覚があります。

今回は、社会人として働き始めたばかりの皆様に向けた時間でした。これから大変な出来事に出会う可能性がある方々に、どんな形で役立てるのかを事前にしっかり考え、そのうえで、内容の説明も活用場面もイメージしながら準備していきました。

2. 当日の会場の空気と進行

当日は、新しい環境に入ったばかりの皆様らしい、緊張感とまっすぐさのある空気を感じました。まず「社会人になり、どんなことを感じていますか」「どんな希望を持っていますか」「どんな心配がありますか」と問いかける構成になっており、参加者の今の状態からスタートする流れを大切にしました。

また、今回は一方的に話すだけでなく、対話や問いかけも組み込みながら進めました。資料の中でも「話し合おう」という場面や、「技法としての対話力」「技法としての質問力」を扱っており、参加者同士が少しずつ言葉を出し、自分の状態に気づいていけるような流れにしています。

まだ働き始めたばかりの時期だからこそ、レジリエンスというテーマがすぐに実感を伴って理解されるとは限りません。だからこそ、ただ概念を話すのではなく、これから起こりうる現実ともつなげながら、どういう時に役立つのかを想像してもらうことを意識して進めました。

3. ペルソナ設定と伝え方の工夫

今回もっとも意識していたのは、参加者の皆様が【まだ大きな現場経験を積む前の段階にいる】ということでした。だからこそ、レジリエンスの必要性を、その場で無理に理解してもらうというより、これから先に起こりうる出来事と結びつけながら、少し先の自分に役立つものとして受け取っていただけるように考えました。

資料では、レジリエンスは性格や資質ではなく、トレーニングで高められるものであり、今の自分の状態に気づき、セルフケアの意識につながり、ストレス軽減にもつながるものとして整理しています。

また、看護職のストレス状況にも触れ、仕事の中でストレスを感じる方が多い現実を示しながら、この学びが将来の自分にどうつながるのかを考えられるようにしました。資料では、看護師の92.5%がストレスを感じているというデータも扱っています。

さらに、今回の研修ではレジリエンスの7つのステップの中でも、特に「脱出編」を入口として扱い、ネガティブ感情をしっかり捉え、対処していくことの大切さを伝える流れにしました。資料でも、7つのステップとして「脱出編」「飼い馴らし」「自信をつける」「長所を活かす」「サポーター作り」「意味付け」「感謝の力」が示され、その入口として感情認知を扱っています。

まだ働き始めたばかりの皆様にとっては、ネガティブ感情への対処という話は、少し先のことのように聞こえるかもしれません。だからこそ、少しだけ危機意識も引き上げながら、これがどういう時に役立つのかを想像してもらえるように言葉を選びました。

4. 参加者の反応と変化

今回は継続している研修でもあるため、個別の内容には深く触えませんが、参加者の皆様がまだ新しい環境にいる中で、自分の状態を考えたり、言葉にしたりする時間そのものに意味があったように思います。

特に今回は、新社会人としての希望や不安を見つめる問いから始まり、対話や質問を通して少しずつ自分の内側に意識を向けてもらう流れにしていたため、すぐに答えを得るというよりも、これから先の自分に向けた土台作りの時間になったのではないかと感じています。

また、今回参加された大部分の皆様は、学生時代にコロナ禍の中で大変な実習や学びを経験してこられた方々だと思っています。そうした状況を越えて医療の道を選び、進んできた皆様には本当に敬意があります。その方々に、少しでも実際に役立つものを届けたいという思いは、今回特に強くありました。

5. 講師としての振り返り

今回改めて感じたのは、【参加者にどう貢献したいのか】を自分の中で明確にすることの大切さです。知識や情報を並べるだけではなく、その人たちにどう役立つのか、どんな未来につながるのかを考えた上で言葉を選ぶことが、自分自身のモチベーションにもなり、研修の質にもつながっていると感じます。

また、レジリエンスというテーマは、必要になってから学ぶよりも、必要になる前に少しでも触れておくことに意味があるものだと改めて感じました。特に今回のような新採用者向けの場では、今この瞬間にすべてを実感するというよりも、これから何かあった時に「あの時聞いたことだ」と思い出してもらえることが大切なのだと思います。

今回も、参加者の皆様のこれからを思いながら準備し、届けることができたことは、自分にとっても大きな意味のある時間でした。

6. 主催者・参加者への感謝

今回も、このような大切な機会をいただき、本当にありがとうございました。

4年連続でご依頼をいただけていることに、あらためて感謝しています。調整してくださった皆様、一緒に場を支えてくださった仲間の皆様、そしてご参加いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。

医療の道を選び、これから現場で多くの出来事に向き合っていかれる皆様に、少しでも役立つ時間となっていれば嬉しく思います。主催者の皆様、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

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この記事を書いた人

株式会社タニタの創業ファミリー。
同社の営業・新規事業・新会社立ち上げ、海外における役員経験を経て独立。株式会社タニタ前代表取締役社長の最も近くで、その経営学を学び、赤字企業だったタニタを成長させた「タニタの成功法則」を受け継いできた。

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