トライウォールジャパン株式会社様主催講演会(2015年6月12日)
先日は名古屋にて講演会。株式会社タニタの歴史を紐解きつつ、赤字から世界一になった経緯。またタニタの社員食堂を始めたきっかけやそれを続けることの出来た秘訣をお伝えする内容。いつもよりも、「自分」の視点を入れて伝えてみた。
とても興味深かったのは、講演後の質疑応答にて頂いたご質問。
「どうして谷田さんはその年令で悟っているのですか?」
「きっかけは何ですか?」
と頂いた。正直、自分で自分を「悟った」と思ったことはない。自分の中は変わらずに、優しい気持ちもあれば、怒りの気持ちもあれば、さわやかな時もあれば、ドロドロしている時もある。ただ、それを心理学の勉強をしたり、トレーナーとしてのトレーニングを受ける中で、当り前と思うようにもなっている。つまり、前よりも自分自身を素直に受け入れたり、感じられるようになったのだと思う。それは、つい完璧な、100%を求めたがる自分の癖に気付いたり、でもそんな完璧な状態はないと分かったり、それでも、完璧を求めたり、そして駄目だと落ち込むというのが、「普通」の人間ということを何度も考え、そしていつしか頭だけでなく、心でも理解が深まったからだと思う。
その「きっかけ」を聞かれて、タニタを退職した事を述べた。
「ここにいらっしゃる方も体験されていると思います。人間は、大変な時期や大変な出来事に出会った時に、自分と向き合ったり、大切な物に気付くことができる。」
そんなお話をしつつ、質問をして下さった参加者にとても感謝の気持ちが湧いてきた。つい
「この質問して下さって、ありがとうございました。悟りについても気付くことができました(笑)。」
と伝えた所、司会者の方が
「講師の方が、参加者にお礼を言うのを初めて聞きました。」
なんておっしゃっていました。
いつにもまして、参加者・主催者の皆様や、アレンジをして下さった会社様に深く感謝。質疑応答、次回からなるべく入れて頂くことにしよう。師匠からも、「(谷田くんは)やり取りが魅力」と言われているのを再度確認した講演会だった。ありがとうございました。
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追記:2015年6月22日
主催者様より、以下のコメントを頂きました。大変嬉しく、益々良い講演ができるように頑張りたいと心に刻みました。感謝!
「谷田先生は、トークもプレゼンもお上手で、非常に聞きやすく、
興味のある内容でした。心理面からの分析も織り交ぜられた、ビジネス系の講演では特徴ある内容でした。
また、聴衆者からの質問でも盛り上がり、懇親会にもご出席頂き
非常によい講演をして頂き、誠にありがとうございました。」