信用組合様講演会(2025年1月22日岐阜県)
岐阜グランドホテルにて、信用組合様主催の講演会が開催されました。経営者や一般市民の方々を対象に、「健康経営 実践の極意」というテーマでした。今回は講演内容や当日の雰囲気、気づきを振り返ります。
講演の背景:健康経営とは?
健康経営とは、「企業が従業員の健康に配慮することで、経営面においても大きな成果が期待できる」という考えに基づき、健康管理を経営的視点から戦略的に実践することです。この概念は近年、日本でも注目されており、経営者の皆様にとっては企業の持続可能性を高める重要な要素となっています。
しかし、今回の講演では、経営者だけでなく一般の方々も多く参加されていました。そのため、健康経営を「経営のための健康管理」という枠組みだけでなく、個人の健康やライフスタイルにどう応用できるのかという視点も交えてお話ししました。
●講演のポイント:健康経営を実践するための5つの法則
講演では、企業や個人が健康を維持し、生産性を向上させるための理論と実践方法を紹介しました。ここでは何個かのポイントを書きたいと思います。
1. 強みを活かす
ピーター・ドラッカーの言葉にあるように、「強みの上に築け」。これは、個人も組織も同様で、自分やチームの強みを理解し、それを最大限に活かすことが重要です。タニタの体脂肪計開発の背景にも、「ただの体重計ではなく、より価値を提供できるものを作ろう」という強みの発想がありました。
2. レジリエンス(回復力)を高める
健康経営においては、困難や逆境に対処する力「レジリエンス」が不可欠です。しなやかに強く生きることが、長期的な健康と成果に結びつきます。
3. ポジティブ心理学の活用
ポジティブ心理学は、個人や組織の幸福度や生産性を向上させる科学的な手法です。「3つの良いこと」を書き出す習慣を持つだけで、幸福度や生産性が向上することが研究でも明らかになっています。
4. 健康的な生活習慣の確立
日々の生活習慣の改善が、長期的な健康を支えます。例えば、食生活の改善、適度な運動、睡眠の質の向上など、簡単な習慣の積み重ねが重要です。
5. 感謝の力
「感謝」は、組織のエンゲージメント向上にもつながる重要な要素です。ANAの「Good Job Card」などの取り組みのように、感謝を形にすることで、職場の雰囲気が改善し、チームの生産性が向上することが分かっています。
●講演中の気づきとエピソード
1. 参加者層に応じた内容調整
今回は、経営者だけでなく一般の方々も多く参加されていたため、「健康経営」という言葉を少し広い視点で捉え、個人レベルで実践できる健康習慣についてもお話ししました。特に、ダイエットや運動といったテーマに興味を持つ方が多かったため、それらに関連づけながら講演を進めました。
2. 10年以上前に関わったタニタヘルスリンクの元社員との再会
講演後、「タニタヘルスリンクで働いていました!」とわざわざ挨拶に来てくださった方がいました。10年以上前に自分が立ち上げた会社で働いていた方とこうして再会できたことに、大きな感動を覚えました。自分が立ち上げに関わった企業が、他の方の人生に影響を与えているということは非常に大きなことだと思いました。
3. 年齢層に応じた話し方の工夫
今回の参加者にはご年配の方も多く、普段よりもゆっくりと話すことを意識しました。講演のスピードや伝え方を調整することが、より多くの方に伝わる講演につながると改めて実感しました。
●講演を終えての振り返り
今回の講演では、対象者が多様であることを踏まえ、どのように話を展開すべきかを工夫する必要がありました。また、過去のご縁を再認識し、「講演という仕事を通じて人の人生に影響を与えることの意味」を改めて感じる機会となりました。今後も「健康経営」の考え方を多くの人に届けるため、さらに内容をブラッシュアップしながら活動を続けていきたいと思います。最後に。ご参加いただいた皆様、そして主催の信用組合の皆様、貴重な機会をありがとうございました。今後も引き続き、健康経営やポジティブ心理学を通じて、皆様の生活や経営のお役に立てるような講演をお届けしていきます!