コンサルティング会社様講演会(2025年1月25日宮城県)
宮城県石巻市にてコンサルティング会社様主催の講演会を実施しました。当日は、中小企業経営者の方々を中心に約100名の方々にご参加いただきました。今回は通常の内容にプラスして、 「後継経営者へのメッセージ」 を意識しながら講演を構成しました。また、代表のご挨拶にある 「地方創生の主役は企業経営者である」 という理念を踏まえ、経営者が地域を牽引するための考え方につながればと思いました。今回の講演会のいくつかのポイントを書かせて頂きます。
1. 赤字からの脱出
タニタの歴史を振り返りながら、 「楽観的に目標を描き、現実的・悲観的にプロセスを考え、楽観的に実行する」 という成功法則を紹介しました。このアプローチにより、当時赤字が続いていたタニタは、自社ブランドの確立に向けた改革を進め、 「世界No.1のヘルスメーター企業」 へと成長を遂げました。
✔ 実践ポイント:
* 目標設定は楽観的に、プロセス設計は慎重に
* 現状の課題を見える化し、しっかりと話し合う
* 目標達成に向けたチームのポジティブ比率を3:1に保つ(マーシャル・ロサダの研究より)
2. 体脂肪計の誕生
タニタが市場で生き残るためには、 「体重計を売るのではなく、健康価値を提供する」 必要がありました。その結果、 体脂肪計の開発 というイノベーションにつながりました。ここで重要なのは、 「本質を見極め、行動すること」 です。
✔ イノベーションを生む5つの行動習慣:
1. つながる
2. 質問する
3. 関連付けて考える
4. 実験する
5. 観察する
皆様には、 「既存事業の延長線で考えるのではなく、本質的な課題に目を向け、革新を起こすことが重要」 というメッセージを送りました。
3. 社員食堂の誕生
「タニタの社員食堂」が誕生した背景には、「リストラをせずに、働く人の未来を守りたい」という強いこだわりがありました。単なる福利厚生ではなく、 「経営者としてのこだわりを大切にすることが、企業の成長につながる」 という重要な教訓があります。
✔ こだわりの見つけ方
* 「仕事とは、すなわち____である。」
* 「____が仕事をもたらす。」
* 「仕事をすると____が手に入る。」
経営の意思決定において 「信念とこだわりを持つこと」 が、組織の方向性を決める大きな要素となることを伝えました。
ご参加頂いた皆様、主催者の皆様・アレンジしてくださったエージェントの方にも感謝です。ありがとうございました。皆様のより良い経営、そして良い企業となり地域や関わる人達の幸せにつながることを心より祈っております。