製薬会社様 リーダー研修・最終回(2025年5月19日/神奈川)

1. 研修の振り返り
2025年5月19日、神奈川・久里浜にて、製薬会社様のリーダー研修・最終回を実施しました。
今回のプログラムは、前半グループ・後半グループの2部構成で行い、それぞれに異なるテーマで実践的な学びを深めました。
前半は「コミュニケーション実践トレーニング 〜対話から始まるチーム作り〜」、
後半は「メンバーシップ・リーダーシップ 〜コミュニケーション実践編〜」をテーマに実施。
これまでの5回の学びを総括しながら、現場での実践をどう継続・定着させるかを意識した内容となりました。
2. 前半グループ:対話から始まるチーム作り
前半では「対話(ダイアローグ)」を中心テーマに、チーム内でのコミュニケーションを見つめ直しました:contentReference[oaicite:2]{index=2}。
対話の重要性と効果
Cass Business School(英国)の研究を紹介し、
トップダウンよりも対話型の意思決定の方が質・量ともに優れた結果を生むというデータを共有。
対話を通して「ズレを減らし」「共創を生み出す」ことの重要性を体感していただきました。
対話が生み出す3つのメリット
- 信頼関係と協力関係の形成
- 当事者意識の向上
- 企業文化の定着
これらを土台に、参加者同士が2人1組・3人1組で実践的な話し合いを行い、
「情報共有の難しさ」「職場での対話をどう促すか」といったリアルなテーマをもとにディスカッションを深めました。
特に印象的だったのは、「情報は豊かだが、注意は貧しくなる」というハーバート・サイモンの言葉。
情報過多の時代にこそ、“共有のルール”と“対話の場づくり”が重要であることを再確認しました。
3. 後半グループ:強みを活かすリーダーシップ
後半では「メンバーシップ・リーダーシップ 〜コミュニケーション実践編〜」として、
これまでの学びを日常の行動にどう定着させるかをテーマにしました:contentReference[oaicite:3]{index=3}。
習慣化の理論:タイニーハビットとナッジ理論
- タイニーハビット(BJ・フォッグ教授)
→「小さく始める」「成功体験を積む」「徐々に拡大する」 - ナッジ理論(R・セイラー教授)
→ “そっと背中を押すような工夫”で行動を促す
日常業務の中で、コミュニケーション行動を「続けやすくする仕組み」を設計する視点を学びました。
強みにフォーカスした対話
続いて、参加者同士が互いの「強み」を見つけ合うワークを実施。
「自分の強みとは何か?」「仲間から見た自分の良さはどこか?」を対話を通して共有し、
メンバーそれぞれの“その人らしさ”をチームの力として活かす方法を探りました。
「強み」とは単なるスキルではなく、その人らしい考え方や行動そのものであることを再確認し、
最後には一人ひとりが「これからのストレッチポイント(成長の方向)」を発表しました。
4. 講師としての振り返り・今後の展望
今回の最終回を通じて、参加者の皆さんが「対話」「観察」「振り返り」「強みの活用」といったテーマを、
それぞれ自分の言葉で語り、実践に結びつけている姿が印象的でした。
特に、
- 前半では“対話を通じた共創”
- 後半では“強みに基づくチームづくり”
という形で、異なる切り口から「人を活かすリーダーシップ」を体感していただけたのではないかと思います。
今後は、研修で得た気づきを「日常の小さな習慣」として続け、
それぞれの現場で“対話と信頼が循環する職場文化”を育てていけるよう、引き続き応援しています。
5. 参加者・主催者への感謝
半年間にわたり、真摯に学び・実践を重ねてくださった参加者の皆さま、
そして運営に尽力してくださったご担当者の皆さまに、心より感謝申し上げます。
「人を育て、チームを育てるリーダー」として、これからの現場で皆さまがさらに輝かれることを願っています。
本当にありがとうございました。