製薬会社様企業研修(2025年6月16日茨城)

目次

1. 研修の振り返り

2025年6月16日、茨城県の工場にて、製薬会社様向けの企業研修を実施しました。
今回のテーマは前半・後半それぞれに分かれて行った 「効果的に伝える力・適切に聞く力 〜コミュニケーション実践編〜」 および
「伝え合えるチームづくり 〜コミュニケーション実践編②〜」 です。
全6回シリーズ研修の第1回として、チームとしての土台を築く導入回となりました。

前半・後半ともに、それぞれの職場チームの特徴を踏まえつつ、
「現場で使えるコミュニケーション」をキーワードに、実践中心の内容で進行しました。
冒頭では「なぜコミュニケーションが成果につながるのか」をデータと実例を交えて紹介し、
知識ではなく“行動変化”を促す学びを目指しました。


2. 研修内容と参加者の反応

前半チーム:「効果的に伝える力・適切に聞く力」

  • 背中合わせのペアワークでは、言葉だけで情報を伝える難しさを体感。
    「話しているつもりでも、相手には伝わっていない」ことを実感し、
    「質問力」や「具体性を持った説明」の大切さに気づく時間となりました。
  • “リフレクション(内省)”の重要性を学び、コルブの経験学習サイクルをもとに
    「経験 → 振り返り → 教訓化 → 次の行動」へとつなげる思考をトレーニングしました。
  • 終盤では「職場でどう実践するか」を具体化し、
    「上司へのヒアリング」などを宿題として設定しました。
    学びを実務に落とし込む意欲が高いチームであったのが印象的です。

後半チーム:「伝え合えるチームづくり」

  • 「チーミング(Teaming)」の考え方を紹介し、固定的なチームではなく
    “変化に応じて協働する動的なチーム”という新しい概念を共有しました。
  • エドモンドソン博士の理論をもとに、
    率直に意見を言う/協働する/試みる/省察する の4つの柱を体験的に学びました。
  • 特に「対話の質を上げるための問いの立て方」では、
    「問いを開く」「解像度を上げる」「自己と関連づける」
    という3つの基準を用いて、ファシリテーションの基本を実践。
  • 終盤のワークでは「これからのチームの在り方」をテーマに、
    それぞれのチームが率直に意見を出し合う姿勢が見られました。

3. 講師としての振り返り・今後の工夫

今回の第1回は、全6回シリーズの“スタートライン”に位置づけられる大切な回でした。
そのため、「安心して発言できる雰囲気づくり」と「自分の言葉で考える時間」を特に意識しました。

前半の参加者は、個人のコミュニケーションスキル向上に対して非常に前向きであり、
後半の参加者は、チーム全体の関係性や協働のあり方に関心が高い傾向がありました。
この違いが今後の各回テーマ(リーダーシップ、フィードバック、課題解決など)に
どのように反映されていくか、次回以降が楽しみです。

また、今回は「ファシリテーション」や「問いづくり」を早い段階で導入したことで、
参加者の自発的な意見交換が活性化したのが印象的でした。
今後も“学び合う文化”を醸成できるよう設計していきたいと考えています。


4. 参加者や主催者への感謝

本研修の運営・準備にご尽力いただいた関係者の皆さま、
そして前半・後半の両チームで真剣に取り組んでくださった参加者の皆さまに、
心より感謝申し上げます。

次回(第2回)では、今回の「振り返り」や「問いづくり」を基盤として、
さらに実践的なスキルの深化を目指します。
引き続き、一緒に“学び合えるチームづくり”を進めていきましょう。

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この記事を書いた人

株式会社タニタの創業ファミリー。
同社の営業・新規事業・新会社立ち上げ、海外における役員経験を経て独立。株式会社タニタ前代表取締役社長の最も近くで、その経営学を学び、赤字企業だったタニタを成長させた「タニタの成功法則」を受け継いできた。

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