半導体メーカー様講演会(2025年7月29日 東京)

目次

1.講演の振り返り

2025年7月29日、東京にて半導体メーカー様(少人数・次世代リーダー候補12名)向けに登壇しました。
テーマは 「逆境に強いチームづくりとモチベーションの高め方」
参加者の皆さまは、すでに複数回のリーダーシップ研修を受講済みで、自分なりのリーダー像も発表されている層でした。そこで、講演 × 研修のハイブリッドとして、ライブ感のある対話・実践ワークを中心に構成しました。

  • 冒頭はペア対話から開始(自分のリーダー課題を90秒で共有→相互質問)。
  • 流れの中で、強みの再発見ワークを挿入し、各自の成功体験・価値観にひもづけて言語化。
  • “逆境”を扱うにあたり、視座を高く持つ(社会構造や異分野の視点も取り込む)という観点を提示しました。

2.参加者の学び・反応

  • 安心して語れる場づくり
    段階的な問いかけで深い対話に入れた、という声。少人数の強みを活かせました。
  • 強み × チーム貢献の接続
    自分の強みの言語化→チームでの使いどころを考えるプロセスが腹落ち。
  • “逆境”の捉え直し
    失敗・成功の二分法ではなく、認知・時間軸で再定義する視点が印象に残った、とのフィードバック。
  • 質疑応答の熱量
    終了後も質問が途切れず、約20分延長して対話を継続しました。

3.質疑応答で深まった論点

  • Q:自分の「成功パターン」はどう見つける?
    A:強み起点で過去の成功/逆境エピソードを棚卸し(他者からのフィードバックも活用)。
    「状況(When/Where)—行動(What)—内的資源(Strength)—結果(Outcome)」で分解すると抽出しやすい。
  • Q:PERMA(5つの柱)は何を優先すべき?
    A:個人差と状況依存。今のボトルネックを見極め、1つだけでも小さく実験→効果検証→次へ。
  • Q:「三つの良いこと」はノートに書くべき?
    A:「就寝前に手書き」が最も続きやすく、振り返りの質も上がりがち。まずは1週間の習慣化を提案。
  • Q:強みのオーバーユース(使い過ぎ)への対処は?
    A:「頻度・強度・場面」を調整するダイヤル思考で。周囲からの合図(疲労・会話の停滞など)をトリガーに、引き算の工夫(話す→聴く/先回り→委ねる)を設計。
  • Q:失敗と成功の定義は? 集中と選択の基準は?
    A:時間軸での再評価を前提に、目的との整合で判断。集中と選択は「仮説×検証コスト×学習価値」で意思決定する考え方を共有。

4.講師としての振り返り・今後の工夫

  • 質疑で学びを“編み直す”
    いただいた問いをその場で本編の骨子に接続し直す運営は機能。今後は、長くなりそうな説明の前にショートQ30秒挙手を差し込み、リズムをさらに最適化します。
  • 成功パターンの可視化テンプレ
    次回同じような機会があれば「成功パターン・キャンバス」(状況/行動/強み/結果/再現条件)を配布したく思いました。

5.主催者・参加者への感謝

貴重な少人数セッションにお招きいただき、心より感謝申し上げます。
逆境に向き合うときこそ、強みの再発見と視座の拡張が力になります。今回の学びが、皆さまの現場での一歩につながれば幸いです。

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この記事を書いた人

株式会社タニタの創業ファミリー。
同社の営業・新規事業・新会社立ち上げ、海外における役員経験を経て独立。株式会社タニタ前代表取締役社長の最も近くで、その経営学を学び、赤字企業だったタニタを成長させた「タニタの成功法則」を受け継いできた。

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