生命保険会社様講演会(2025年6月5日 静岡)

目次

1. 講演会の振り返り

2025年6月5日、静岡市の葵タワー25階「スカイレストラン ヴォーシエル」にて、生命保険会社様の講演会で登壇いたしました。
テーマは 「Z世代の心を動かすコミュニケーション術」
主な参加者は、同社と提携されている税理士の先生方を中心とした専門家の皆さまでした。

講演にあたっては、大学でのZ世代との実践授業(プレゼンテーション・コミュニケーション論など)の経験をベースに、単なる「世代論」にとどまらず、実際にZ世代と関わる上でのリアルなヒントをお伝えする構成にしました。

冒頭では、なぜ私がこのテーマを語るのか、その背景をしっかり共有。
「Z世代を分析する側ではなく、日常的に関わり、対話を続けている立場」としてお話をスタートしました。


2. 参加者の学びや反応

今回特に関心を持っていただけたのは、次の4つの観点でした。

  • 1. はじめの1.5秒の重要性
     Z世代は「長い話が苦手」。スタートで関心を引くことが、印象に残るコミュニケーションの第一歩であることを具体例とともに紹介しました。
  • 2. ステップを作る関わり方
     「個人→ペア→グループ→全体」といった段階的なプロセスが、発言しづらい若手の安心感を生むことをお伝えしました。多くの方が「職場でも使えそう」とメモを取られていました。
  • 3. “なぜ”を伝える重要性
     Z世代は「意味・目的」を理解してから行動する傾向が強い世代。
     「会社の決まりだから」ではなく、「なぜそれが大事なのか」「どんな価値があるのか」を伝えることが信頼形成につながることを、具体的な会話例を交えてお話しました。
  • 4. 多様性を包含する職場づくり
     Z世代は多様性を尊重しつつも“浮きたくない”という心理を持ち合わせています。
     そのため、「色々な人と話す場を意図的につくる」「合意形成をする」「3つの方向から問いを立てる」という工夫を紹介しました。

また、講演中に行った「流れ星のワーク」では、体験を通じて“意味づけ”を体感するアクティビティとして大変盛り上がり、参加者の皆さんが静かに集中しながらも笑顔で取り組まれる姿が印象的でした。


3. 講師としての振り返り・今後の工夫

今回の講演では、
「Z世代にどう伝えるか」だけでなく、「世代を超えてどう理解し合うか」という視点を重視しました。
特に印象的だったのは、「自分たちの時代も“新人類”と呼ばれた」というスライドに対して笑いが起こり、会場全体が和やかに包まれた場面。
世代間ギャップを「課題」ではなく「共通のテーマ」として捉えることで、参加者の皆さんの表情が柔らかく変化していくのを感じました。

また、Z世代にとっての理想の上司像や職場環境をデータと共に示すことで、参加者の方々が自分自身のコミュニケーションを見直すきっかけにもなったようです。
今後は、こうした「世代を超えた対話」をテーマにしたワークショップ型の講演も構成していきたいと考えています。


4. 感謝の言葉

お忙しい中ご参加くださった皆さま、そして温かく迎えてくださった生命保険会社の皆さまに、心より感謝申し上げます。
今回の学びが、Z世代を含む若手との信頼関係づくりや、より良い組織づくりの一助となれば幸いです。
これからも、世代を超えて心を通わせるためのコミュニケーションを探求し続けてまいります。

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この記事を書いた人

株式会社タニタの創業ファミリー。
同社の営業・新規事業・新会社立ち上げ、海外における役員経験を経て独立。株式会社タニタ前代表取締役社長の最も近くで、その経営学を学び、赤字企業だったタニタを成長させた「タニタの成功法則」を受け継いできた。

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