情報通信会社様講演会(2025年7月3日 福岡)

目次
1. 講演の振り返り
2025年7月3日、福岡にて情報通信会社様主催の講演会で登壇しました。
テーマは 「健康経営」、加えてご要望のあった 「離職率」 の観点も織り込み、60分に凝縮してお届けしました。
事前にはいつも通りペルソナを策定し、現場の管理職・人事・経営層を想定して準備。前日まで大学授業が続き体力面の疲労はありましたが、会場に入ってから気持ちを入れ直し、「いま目の前の方に何を届けるか」 に集中して臨みました。
当日は主催側会議の延長により開始が約10分遅れましたが、進行に引きずられず、テンポと要点の明確化 を重視。
会場はスクリーンが見えづらい環境でしたが、「後方の皆さまにも、言葉でしっかり届けます」 と冒頭で宣言し、声量・間・言い換えを強めて進めたことで、後方席とのコネクションも生まれた実感がありました。
2. 参加者の学びと反応
- 健康経営 × 離職率のつながり
健康経営は「従業員の健康配慮が経営成果につながる」という前提に立つ取り組みであること、またWHOの「健康」概念(身体・心理・社会が満たされた状態)を確認し、人と組織の健全性が離職率に直結する ことを整理しました。 - “強み”の活用と実装
他社の身近な事例を交えつつ、強みの見つけ方(他者から見つけてもらう・ツール活用・日常で気づく)と活かし方を紹介。「まず小さく始める」 ステップを具体化しました。 - PERMAと「三つの良いこと」
ポジティブ感情を高める簡便なトレーニングとして 「三つの良いこと」 をご紹介。会場内でも実践者がおられ、前向きな共有が広がりました。 - 感謝の力(グッドジョブ/手紙)
感謝を見える化する仕組みや 「感謝の手紙」 ワークをご紹介。終了後、主催ご担当者様から「私も手紙を書いてみようと思います」と言葉をいただけたのが印象的でした。
3. 今回うまくいった点
- 後方席への配慮と言語化強化:スライド視認性が低い環境でも、言葉の解像度 を高めて届けられた。
- 意義(Meaning)と感謝のメッセージ:離職率の話題とあわせ、「働く意義」 と 「感謝の循環」 を具体行動に落とせた。
- 時間設計:60分という制約下で、即日から試せるミニアクション を複数提示できた。
4. 講師としての振り返り・今後の改善
- 強みセクションの磨き込み:事例の選定と流れは機能したものの、“なぜ離職抑止に効くのか” のロジック接続をさらに明確化したい。
- 環境変数への即応:開始遅延・視認性低下への対応はコントロールできた。今後は 対話の小窓(30秒挙手/1問1答) を入れ、理解の手触りを増やしたい。
- ペルソナ検証:当日ヒアリングの比重を上げ、興味関心の“いま” をより精密に捉えてから導入に入る。
5. 参加者・主催者への感謝
ご参加の皆さま、そして運営に尽力いただいた主催ご担当の皆さま、誠にありがとうございました。
短い時間ではありましたが、会場後方まで温かい空気が広がっていくのを感じました。
「健康経営」を、人が辞めない・育つ職場づくりへ確実に接続する――その実践をご一緒できれば幸いです。